のおはなし
お、目が合いましたね。ちょっとお話を聞いていきませんか?
ぼくは森に住むナマケモノのレナート。お気に入りのこの木にこうやってぶら下がって、毎日の〜んびり暮らしているんだ。え、すっごくたのしそう?最近ちょっとうれしいことがあってね。
ぼく、パンづくりが大好きで、パンが大好物で、いつもひとりじめして食べていたんだけど…。ある日とつぜん、森を大嵐がおそってきたんだ。
あまりにおそろしくて、ほかのどうぶつたちとほらあなに逃げこんだ。くらくて、さむくて、おなかが空いて。こわい時間をみんなで過ごすうちに、みんなのやさしさに心がほわっとなって…、
ぼくも、なんだか、みんなをあたためたくなったんだ。もうイジワルしない!オスソワケするんだ!
そうだ、あのパンがある!だれかに取られないように丈夫な缶に詰めてかくしていたけど、もうイジワルしない!オスソワケするんだ!
ポンッ!と開けて出てきた、焼きたてみたいなふわふわパン。みんなで囲んで、みんなで食べて、気がついたらみーんな笑顔。みんなで食べるとこんなにおいしいんだ!
あの時の「げんきになったよ!」って言葉がうれしくって、みんなのための「まもるんパン」をつくることにしたんだ。おなかがすいても大丈夫。
ふあんがあっても大丈夫。ぼくがみんなをまもるんだ。
まもるんパンイメージキャラクター
レナート
レナートは5歳のナマケモノ。好奇心旺盛でいたずら好きなやんちゃな子供。大好物はパンで、特に甘ものに目がなく、自分のお気に入りのパンを見つけると、他人に分け与えるのを渋ることも。しかし、困った場面で友情や思いやりの大切さを学んだことから、心を入れ替えて日々元気に成長中。